1989年上演作品
劇団NLT実験公演
ばらばら
-CONFUSIONS-
4月26日(水) ─ 30日(日)
銀座みゆき館劇場
作 :アラン・エイクボーン
訳 :出戸一幸
演出:賀原夏子
なんの脈絡のない5本のストーリー
実はこれで、1本の傑作喜劇なのである
Commentary
現在、英国の芝居が一番面白いと云われており、中でも最も注目されているのが喜劇作家アラン・エイクポーンである。
NLTでは、5年前から既に「来られない友に乾杯」「気まぐれ夫婦万才」を、アトリエで上演しているが、それらの作品の深い味わいは、取り組む側にも、観客にも非常に大きな感銘を与えた。
今回は、彼の多彩な感性が如実に集積されている作品、「ばらばら」(Confusions) を取り上げ、劇団NLT がこれに挑む、極めて実験的な公演である。
5人の出演者が早変わりで、4〜5役を受け持つこの作品は、5本の小品から成り、それぞれ何の脈絡もなく並べられている。
ホームドラマあり、ドタバタあり、映画的な手法のものありと云う文字通りばらばらの集合体で一本の作品なのである。
客演には、この試みに翌同し精力的に取り組む、汀夏子嬢を迎え、作者と役者、それに演出の賀原夏子とのせめぎあいを、存分に堪能できるウェルメイド・プレイである。

Cast





第一話「母、かくあるべし」
汀夏子(ルーシィー)/木村有里(ローズマリー)/川島一平(テリィ)/川端槇二(ハリィ)
第二話「一緒に飲まない?」
川端槇二(ハリィ)/汀 夏子(ポーラ)/木村有里(バーニス)/山田敦彦(給仕)
第三話「食べるか喋るかどっちかにしたら?」
川端槇二(給仕)/川島一平(ピアス)/木村有里(ピアス夫人)/山田敦彦(マーチン)/汀 夏子(ポリィ)
第四話「ゴスフォースのバザー」
汀 夏子(ピアス夫人)/木村有里(ミリィ)/川端槇二(ゴスフォース)/山田敦彦(牧師)/川島一平(スチュアート)
第五話「公園にて」
川島一平(アーサー)/汀 夏子(ベリル)/山田敦彦(チャールズ)/木村有里(ドーリン)/川端槇二(アーネスト)
汀夏子(ルーシィー)/木村有里(ローズマリー)/川島一平(テリィ)/川端槇二(ハリィ)
第二話「一緒に飲まない?」
川端槇二(ハリィ)/汀 夏子(ポーラ)/木村有里(バーニス)/山田敦彦(給仕)
第三話「食べるか喋るかどっちかにしたら?」
川端槇二(給仕)/川島一平(ピアス)/木村有里(ピアス夫人)/山田敦彦(マーチン)/汀 夏子(ポリィ)
第四話「ゴスフォースのバザー」
汀 夏子(ピアス夫人)/木村有里(ミリィ)/川端槇二(ゴスフォース)/山田敦彦(牧師)/川島一平(スチュアート)
第五話「公園にて」
川島一平(アーサー)/汀 夏子(ベリル)/山田敦彦(チャールズ)/木村有里(ドーリン)/川端槇二(アーネスト)
Staff
-
作
アラン・エイクボーン -
訳
出戸一幸 -
演出
賀原夏子 -
装置・照明
皿田圭作 -
衣裳
外崎里奈 -
音響
小川 浩 -
舞台監督
原田俊雄 -
演出助手
大江夏生 -
舞台監督助手
池田俊彦/山中臨在/河合真希/坂内徳/平山裕美/山本恭子 -
照明オペレーター
小林勇樹 -
制作
矢沢光生