1980年上演作品
落伍者の群れ
2月28日(木) ─ 3月4日(火)
シアター・グリーン
作 :アンリ・ルネ・ルノルマン
訳 :岸田國士
演出:賀原夏子
Story
時、1920年頃。所、フランス
第1場 芝居の稽古場
第2場 モンパルナス通りの貸間風の一室
第3場 ホテルの一室
第4場 地方の劇場の楽屋
第5場 ホテルの一室
第6場 ゴチック風教会堂
第7場 ホテルの一室
第8場 田舎の酒場
第9場 停車場の待合室
第10場 ホテルの一室
第11場 同じ部屋
「ひとこと」賀原夏子
このアンリ・ルネ・ルノルマンの『落伍者の群れ』は近代劇名作の―つで、演劇を志す、彼と彼女が、夢破れて、どんどん落ちて行くと云う、他人事とは思えない惨めな話である─。
喜劇を志し、底抜けに明るいプールヴァール劇ばかりを上演して来たNLTが、何故こんな芝居を選んだか?
今日この芝居を見て、主人公の考え方を喜劇とみるか、そう見るお客が喜劇なのか、又は逆にこれを見て、今更の様に深刻になる人が喜劇か、いやむしろこの芝居をあえて上演して見せようという私が一番の喜劇なのか…。いずれにしても何かが、何処かでニタリと笑っている、と云う点で悲劇は喜劇に通じる。
時はよし、ウィンター・フェスティバル。色々な劇団が集って日頃の夢を舞台にのせる。この芝居に対する今日(コンニチ)の目を知りたい私としては絶好の機到来という訳なのである。
Cast


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ラルノオディ
真弓田一夫 -
ギュロオ
由起艶子 -
クルウゾル
山本 廉 -
彼
永田博丈 -
彼女
信沢三恵子 -
衣裳方
青木和代 -
ギャレェ
大田黒武生 -
モントルドン
川島一平 -
第二の亡霊
舘野 玲 -
立役女優
神田盟子 -
他
野上 裕/前浦康司
Staff
-
作
アンリ・ルネ・ルノルマン -
訳
岸田國士 -
演出
賀原夏子 -
照明
皿田圭作 -
装置
川端槇二 -
効果
原田俊雄 -
舞監
平山 勝