トックトック
～あなたと少しだけ違う癖～

10月29日(水) ─
11月3日(月・祝)

テアトルBONBON

作　：ロラン・バッフィ
翻訳・演出：山上優

93%の人間は、最低一つは
TOC（行動の強迫性障害）を
持っていると言われます。
さて、あなたは？

Introduction

ほんの少しの「生きづらさ」、誰にでもあるものかもしれません。
強迫性障害（TOC）——それは、本人の意思に反して繰り返される“行動のクセ”。
誰にも理解されず、ひとりで悩み、笑われてしまうことさえあります。現代社会に生きる私たちもまた、程度の差こそあれ、似たような心の不安と隣り合わせです。
この物語は、心のバランスを失いかけた人々が、出会い、対話し、ときに笑い合う中で、何かを見つけていく小さな奇跡の物語です。
本作はフランスでロングランを記録した話題作。パリ、パレロワイヤル劇場で目撃した山上優が、翻訳・演出として本邦３度目の上演に臨みます。
93%の人間は、最低一つはTOC（行動の強迫性障害）を持っていると言われます。
さて、あなたは？
ユーモアに包まれながら、やがて深く心に届くこの舞台をお楽しみください。

Story

世界的な精神科医ステーン博士のパリでの診療は、数年に一度。そして“同じ患者を二度診ない”という主義を貫いている。そんな伝説のドクターの診察予約を、何年もかけて勝ち取った6人の男女が、ある日ついに集まった。場所はパリのとあるクリニックの待合室。それぞれが、数を数えずにいられない、何度も手を洗ってしまう、他人の言葉を繰り返す……などの“TOC（Trouble Obsessionnel Compulsif＝強迫性障害）”を抱えている。
そこへ、出先からの飛行機の遅れで肝心の先生が到着しないとの知らせが入る。
診察はキャンセル？帰るべき？でも、この機会を逃せば、次は何年後になるかわからない。
――こうして、不安と症状を抱えたまま、6人だけの“診察前夜”が始まった。
さて、混沌の中、帰るに帰れない6人が取った行動とは…。